国際貿易と国際収支
1983年初め以来の国際貿易および国際収支の動向は、一方において国際経済および金融の発展と他方において世界景気回復の力強さとその広がりとの間の極めて重要な相互作用を例証しています。
いくつかの先進市場経済国における景気の上昇は世界貿易に若干の刺激を与えています。
燃料を除き、これら諸国の輸入は急速に増大しており、燃料を除く一次産品価格も、1980年~1982年間の急激な下落の後、穏やかな回復を示しています。
しかし、対外金融の制約によって、開発途上国の輸入は減少しており、このため、先進および開発途上国双方の輸出および産出高の成長が鈍化しています。
現在、開発途上国の輸入が近い将来大きく転換する徴候はみられません。
また、欧州における回復の弱さ及び若干程度は異なりますが、同様な日本の状況が、国際貿易量の成長を抑制しています。
1983年は、国際貿易の量および価格の下落が停止し、世界貿易が穏やかな拡大を始めた変化の年とみることができます。
また、時間の経過とともに、国際貿易量の成長は勢いを強めました。
しかし、年間を通じ、輸入の成長は軟弱で1%を下回っています。